七五三の着物 肩上げについてご紹介
七五三のお祝いで着物を着る際は、お子様の体に合わせて肩上げをしておくことが大切です。
肩上げには、お子様の健やかな成長を願う縁起のよい意味があります。見た目にも愛らしさが加わり、七五三らしい装いがより引き立ちます。
自分で肩上げができるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。このコラムでは、肩上げの基礎知識から具体的な縫い方まで、分かりやすく解説します。
このコラムの目次
子どもが着る着物の袖の長さを調整するために縫うタックを「肩上げ」といいます。肩上げは大人ではなく、子どもの着物に施すものとされています。
肩上げの幅を変えることで、袖の長さを長くも短くも調整できます。これは、子どもが成長しても同じ着物を長く着られるようにする、日本人の知恵によるものです。
肩上げは、着物の袖付けから肩山にかけて生地を縫い上げ、裄丈を調整します。お子様の体に合わせてサイズを整えることで、着崩れを防ぎ、美しく着こなせます。また「これから成長する存在」という意味が込められた縁起物でもあり、一般的には13歳まで施すのが慣習です。
基本的な裁縫道具がそろっていれば、自宅でも対応できます。針、糸、まち針、定規、チャコペンがあれば、初心者の方でも手順に沿って着実に作業を進められるでしょう。
ただし、着物の生地は繊細です。作業するときは、時間に余裕を持って丁寧に進めることが大切です。
自分で行うのが難しい場合は、呉服店や着物クリーニング店に依頼するとよいでしょう。多くの店舗では、数千円程度から対応しています。プロに任せることで、きれいな仕上がりが期待できます。
また、着物レンタルを利用する場合は、サイズ調整が含まれたプランを用意していることもあります。事前に確認しておくと安心です。
また、肩上げには「これから成長する存在・半人前・子ども」などの意味が込められています。そのため、13歳までは肩上げをするのが一般的です。
逆に言い換えると、子どもであるにも関わらず肩上げが施されていないということは「もう成長しない・成長しなくてよい」ということになります。
これでは縁起が悪いので「子どもであれば数センチでも肩上げをする方がよい」とされているのです。また肩上げをすることで、見た目からしても可愛い子どもらしさを強調することができます。
お子様が主役の七五三ですから、とびきり可愛い衣装を整えてあげたいものです。
では実際に七五三の肩上げの縫い方について紹介していきましょう。
肩上げに必要な道具は、針、糸、まち針、糸切はさみ、定規またはメジャー、チャコペンまたはチャコ、アイロンです。糸は着物の生地に合った色を選ぶと、縫い目が目立ちにくくなります。
まち針は生地を固定するときに使い、チャコペンは折り目や縫い線の印付けに役立ちます。アイロンは、縫い終えたあとに折り目を整えるために使用します。どれも特別な道具ではなく、一般的な裁縫道具で十分対応できます。では、実際の肩上げの手順を見ていきましょう。
まず、着物の肩上げの位置を決めます。衿の中心から袖の付け根までの長さを測り、その真ん中あたりに印を入れます。これが肩上げの位置になります。
子どもの裄丈(ゆきたけ)を測ります。裄丈(ゆきたけ)とは、子どもの首根本の真ん中から肩へいき、肩から手首のくるぶしまでの長さを指します。
測る際には腕を横や下に伸ばさずに、腕を45度開いた状態で長さを測りましょう。(Aのサイズ)また着物を横に広げ、襟の中心から袖口までの長さを測ります。(Bのサイズ)
このBのサイズからAのサイズを引き算した数字が肩上げ寸法にあたります。
肩上げの折山線となる部分の「肩上げ山」を決めます。そこから肩上げ山の位置を決めるためには、肩上げ山の起点を決めなければなりません。起点は肩上げ位置を中心に、肩上げ寸法の半分毎に印を打ちます。
起点を決めたら、肩上げ山を決めます。肩上げを仕上げた際に、折山線となる部分が肩上げ山です。
袖から横の延長線と肩上げ山の起点が交差する場所から2センチ上までが肩上げ山になります。この2センチ上までを、2.5センチ間隔の二目落としの方法で縫っていきましょう。
縫い終わったら、左右の折山の位置がそろっているか、縫い目が均等に並んでいるかを確認しましょう。折山がずれていたり、縫い目がゆがんでいたりすると、着姿のバランスが崩れやすくなります。
確認ができたら、アイロンで折り目をしっかり整え、全体の形を整えます。最後に実際にお子様に着せて、袖丈や裄丈が合っているかを確認しましょう。
袖口は、手首のくるぶしあたりにくるのが理想的です。調整が必要な場合は縫い直しもできますので、焦らず丁寧に仕上げることが大切です。
七五三当日に必要な着物一式や小物類は、お子様の年齢や性別によって異なります。ここでは、年齢と性別ごとに、必ず用意したいものと、あると安心なものに分けてご紹介します。
準備を整えて、当日を安心して迎えましょう。
3歳の女の子は、被布と呼ばれるベストのような上着を着物の上に羽織るスタイルが一般的です。
【必須アイテム】
● 着物
● 被布
● インナー(肌襦袢または襟ぐりの深い肌着)
● 長襦袢
● 半衿
● 腰紐2〜3本
● 足袋
● 草履
【あると安心なアイテム】
● 髪飾り
● 巾着
● 補正用タオル
● 伊達締め
● ベルト型着付け小物
3歳のお子様は体が小さく、動きも活発です。そのため、腰紐や伊達締めでしっかり固定し、着崩れしにくくすることが大切です。被布があれば帯を結ぶ必要がないため、着付けが比較的簡単になり、お子様への負担も軽減されます。
7歳の女の子は、大人と同じように帯を結ぶ、本格的な着物スタイルが一般的です。
【必須アイテム】
● 着物
● インナー(肌襦袢または襟ぐりの深い肌着)
● 帯(作り帯または袋帯)
● 長襦袢
● 半衿
● 帯締め
● 帯揚げ
● しごき
● コーリンベルト
● クリップや洗濯ばさみ
● 腰紐(作り帯の着付けなら4本~5本、手結び帯なら6本~7本)
● 伊達締め
● 帯板前板・後板
● 帯枕
● 三重紐または四重紐
● 足袋
● 草履
【あると安心なアイテム】
● 髪飾り
● 箱迫
● 扇子
● バッグ
● 補正用タオル(2枚~3枚)
● 和装ブラジャー
7歳は帯結びが華やかで、着姿もいっそう美しく見えます。その一方で、着付けに必要な小物は多くなります。作り帯を使えば着付けがしやすくなるため、初めての方にも向いています。箱迫や扇子は装飾としての役割が大きく、写真にも映えやすいです。
3歳と5歳の男の子は、羽織袴スタイルが一般的です。
【必須アイテム】
● 着物(中着)
● 羽織
● 袴
● 長襦袢
● インナー(肌襦袢または襟ぐりの深い肌着)
● 半衿
● 羽織紐
● 角帯
● 腰紐(4本~5本)
● サスペンダー(袴の着崩れ防止用)
● 足袋
● 草履または雪駄
【あると安心なアイテム】
● 懐剣
● お守り
● 扇子
● 補正用タオル
男の子の着付けは、女の子に比べると比較的シンプルです。ただし、袴の丈や着物の裄丈が合っていないと動きにくくなるため、肩上げや腰上げでサイズを調整しておくことが大切です。懐剣や扇子は、袴の腰に差し込む装飾品です。凛々しい印象を引き立ててくれます。
7歳のお子様に関しては、サイズの調整だけを考えると肩上げは必要ないのかもしれません。しかし縁起物という意味で考えると、やはりほんの1センチだけでもしておきましょう。
近ごろでは多くの呉服店や着物クリーニング店にて、数千円から肩上げをやってもらえるので、自分で縫う時間がない!という方は利用してみるのもよいでしょう。
フォトエフィーでは、お子様はもちろん大人の着付けを含めた七五三の撮影に対応しております。ぜひお気軽にお問い合わせください。
七五三の肩上げは、お子様の健やかな成長を願う大切な準備のひとつです。自分で縫うこともできますが「縫い目がきれいにできるか不安」「時間が取れない」という方は、専門店に依頼するのもおすすめです。美しい仕上がりにつながり、安心して当日を迎えやすくなります。
また、年齢や性別に合わせて着物一式をきちんとそろえておくことで、着付けもスムーズになり、華やかな着姿をより一層引き立ててくれます。当日は何かと慌ただしくなりやすいため、事前の準備が大切です。
フォトエフィーでは、七五三の前撮りや当日の撮影を承っています。お子様の晴れ姿を、プロのカメラマンが美しく撮影します。着物の着付けやヘアメイクをお任せいただけるプランもご用意しておりますので「肩上げが不安」「準備が大変」と感じている方にも安心です。
一生に一度の七五三だからこそ、特別な思い出をきれいな形で残してみませんか。ぜひお気軽にお問い合わせください。お子様の健やかな成長を祝う大切な1日を、私たちがお手伝いします。