【お宮参り】これで安心!赤ちゃんの服装完全ガイド|ベビードレスから袴ロンパースまで

2025年7月17日
【お宮参り】これで安心!赤ちゃんの服装完全ガイド|ベビードレスから袴ロンパースまで

お宮参りは赤ちゃんの健やかな成長を願う大切な儀式であり、家族にとってかけがえのない思い出となる一日です。天候や季節にも配慮しながら、写真にも映える可愛らしい服装をさせてあげたい、と考える方も多いでしょう。

この記事では、お宮参りの主役である赤ちゃんの服装について、和装と洋装それぞれの基本や季節に合わせた選び方を紹介します。最後まで読めば、お宮参りの服装に関する不安が解消され、自信を持って当日を迎えられます。ぜひ参考にしてください。

【和服編】お宮参りの服装は?

【和服編】お宮参りの服装は?

お宮参りの伝統的な服装といえば和装です。神様へのご報告という神聖な儀式にふさわしい装いは、赤ちゃんの特別な日をより印象深いものにしてくれます。

和装と聞くと少し難しく感じるかもしれませんが、基本は祝い着(産着)・白羽二重(内着)・肌着・小物類から成り立っています。近年では、伝統を大切にしながらも、現代のライフスタイルに合わせて手軽に取り入れられるアイテムが増えています。

ここでは、和服の役割や選び方、柄に込められた意味などを詳しく解説します。

祝い着

祝い着は、赤ちゃんを抱っこした人の上から掛けるようにして着用する、華やかな晴れ着のことを指します。産着(うぶぎ)や掛け着(かけぎ)、熨斗目(のしめ)などさまざまな呼び方があります。

正式には、男の子は黒・紺・深緑などの地に、鷹や兜が描かれた熨斗目模様、女の子は赤・ピンクの地に、美しい花や蝶が描かれた友禅模様が用いられるのが一般的です。

また、お宮参りで着用する祝い着を仕立て直せば、七五三でも同じ着物を着られるのもポイントです。

柄の意味は?

祝い着に描かれる伝統的な柄には、赤ちゃんの健やかな成長と幸せな未来を願う意味が込められています。代表的な柄とその意味を知れば、衣装選びがさらに楽しく、意義深いものになるでしょう。

● 鷹(たか): 遠くまで見渡せる鷹の眼は先を見通す力や本質を見抜く力を象徴します。また、鋭い爪で獲物を捕らえる姿から幸運をしっかりとつかむという意味も持ち合わせています。鷹狩りは権威の象徴とされており、男の子の出世を願う想いも込められる柄です。

● 兜(かぶと): 兜はかつて、武士が戦で身を守るための大切な防具であるとともに高い地位の象徴でした。そのため、大切な赤ちゃんを邪気や災難から守り「健やかに成長してほしい」「将来の出世を願う」という意味が含まれています。

● 宝船: 新しい人生の門出を象徴するおめでたい絵柄で「これからの人生が素晴らしい船出となるように」という祝福を込めています。また、船にたくさんの宝物が積まれている様子から「一生食べ物に困らない、豊かな人生を送れますように」という願いも込められています。

● 束ね熨斗(たばねのし): 多くの熨斗を束ねた柄は、多くの人々とのつながりや縁を象徴し「多くの人から祝福され、周囲の人と助け合って生きていけますように」という願いを表します。また、細長い熨斗が束になっている様子から長寿の象徴としても親しまれています。

● 龍: 天高く昇っていく龍の姿は、立身出世や大きな飛躍を意味します。龍は神秘的で力強いイメージから、男の子のたくましい成長を願う柄として人気です。とくに、干支にちなんで辰年生まれの男の子に選ばれることも多い、縁起のよい絵柄です。

● 松: 厳しい冬の寒さに耐え、一年をとおして青々とした葉を茂らせる松は、生命力の象徴です。その変わらない姿から威厳や長寿などの意味が込められており、赤ちゃんの末永い健康と幸せを願う気持ちを表します。

着脱しやすい「袴ロンパース」なども〇

伝統的な祝い着は素敵ですが「手軽に和装の雰囲気を取り入れたい」「参拝後も楽に過ごさせてあげたい」と考える方も多いでしょう。

そのようなニーズに応えるのが袴ロンパースです。見た目は本格的な袴スタイルでありながら、作りは赤ちゃんにとって快適なロンパースになっている便利なアイテムです。

袴ロンパースの大きなメリットは「お世話のしやすさ」にあります。スナップボタンで簡単におむつ替えができるため、外出先でも慌てずに済むでしょう。また、祝い着は抱っこしている間しか見えませんが、袴ロンパースを着せておけば、祝い着を脱いだ後や会食でも赤ちゃんの特別感を演出できます。

白羽二重

お宮参りで正式に和装する際は、祝い着の内側に白羽二重(しろはぶたえ)という真っ白な絹で仕立てられた内着を重ねるのが古くからの習わしです。

羽二重は経糸(たていと)を細い2本にして織り上げることで、独特のなめらかさと美しい光沢が生まれる高級な絹織物です。軽くて肌触りが良いため、デリケートな赤ちゃんの肌にも安心して着せられます。白は昔から神聖な色とされ、汚れのない無垢な赤ちゃんの誕生を祝い、健やかな成長を願う気持ちを表しています。

しかし、近年では白羽二重を必ずしも用意する必要はなく、実用的な服装で代用するケースが一般的です。たとえば、洋装のベビードレスや普段使いできる白色のツーウェイオール、シンプルなロンパースなどを内着として活用できます。

肌着

生後1か月ごろの赤ちゃんは、自分で体温を上手に調節する機能が未熟です。大人には快適な気温でも、急に体が冷えたり逆に汗をかきすぎたりする場合があります。そのため、お宮参りの肌着選びは、赤ちゃんのコンディションを保つうえで重要なポイントです。

春や夏の汗ばむ季節には、通気性や吸湿性、速乾性に優れた素材を選びましょう。汗を素早く吸収し、発散してくれるコットン100%のガーゼ素材などがおすすめです。

一方、秋や冬の寒い季節には、保温性のあるスムース素材ややわらかなパイル地の肌着が適しています。ただし、冬場でも暖かい室内に入ったり、抱っこされたりすると赤ちゃんは意外と汗をかきます。厚手のものを一枚着せるよりも、薄手の肌着を重ね着するなど状況に応じて調整できる準備をしておくと安心です。

帽子・スタイ(よだれかけ)・小物

お宮参りの赤ちゃんの服装を完成させるうえで、帽子やスタイ(よだれかけ)、小物も大切です。見た目の可愛らしさを引き立てるだけでなく、赤ちゃんを快適・安全に守る実用的なアイテムです。

まず、帽子はデリケートな頭部を屋外の強い日差しや冷たい風から守るために欠かせません。和装の場合、白羽二重とセットで販売されているレースやフリルのついた白い帽子を合わせるのが一般的です。

次に、スタイ(よだれかけ)は、よだれやミルクの吐き戻しによって晴れ着である祝い着や内着を汚してしまうのを防ぐために活用できます。スタイも衣装に合わせて、白を基調とした上品な刺繍が施されたデザインを選ぶと、全体の統一感が生まれるでしょう。

さらに、寒い季節にお宮参りを行う場合は、防寒対策としておくるみやアフガン、靴下やミトンを用意するのがおすすめです。小物も和装の雰囲気に合うように、白や淡い色味でシンプルなデザインを選ぶと、いっそう赤ちゃんの清らかさが引き立ち、素敵な装いになるでしょう。

【洋装編】お宮参りの服装は?

近年お宮参りの赤ちゃんの服装で、和装と並んで人気があるのが洋装です。洋装のメリットは、お世話がしやすいことです。また、退院時やお食い初めなど、ほかの記念日にも着回せる実用性の高さが魅力だといえます。

ここでは、洋装の定番であるベビードレスを中心に、肌着や羽織もの、小物の選び方まで詳しく紹介します。素敵なお宮参りを迎えるためのポイントを押さえておきましょう。

ベビードレス

ベビードレスは、お宮参りや退院時など赤ちゃんにとっての初めてのセレモニーで着用するために作られた特別なドレスです。一般的にドレスという名称ですが、男の子が着用しても問題ありません。性別を問わず、赤ちゃんの晴れの日にふさわしい装いとして定着しています。

ベビードレスには大きく分けて2つのタイプがあります。ひとつは、裾が長く広がった伝統的なドレスタイプ。もうひとつは、股下のスナップボタンを留め替えてドレスにもカバーオールにもなるツーウェイオールタイプです。

ドレスタイプは写真映えがする華やかさが魅力ですが、ツーウェイオールタイプは足を動かしやすく、おむつ替えもしやすい実用的なメリットがあります。

また、季節に合わせて素材を選ぶことも大切です。春から夏の汗ばむ季節には、通気性や吸湿性に優れたコットンやガーゼ素材、秋から冬の寒い季節には、赤ちゃんを冷えから守る保温性に優れたベロアやスムース素材などを選ぶとよいでしょう。

肌着

ベビードレスでも、赤ちゃんの快適性を左右する肌着の重要性は和装と変わりません。「和装で着用する肌着と同じでよい?」という疑問が浮かぶかもしれませんが、基本的には同じもので問題ありません。

赤ちゃんの肌に優しく、季節に合った機能性を持つ肌着を選ぶという基本は共通です。素材は、デリケートな肌への刺激が少ないコットン100%や、吸湿性に優れたガーゼ素材がおすすめです。

ただし、洋装ならではの注意点もあります。ベビードレスのデザインによっては、首元や襟ぐりが広く開いている場合があります。肌着が襟元から見えると、ドレスアップ姿が少し残念な印象になってしまいがちです。ベビードレスのデザインを活かしたい場合は、襟ぐりが深めのボディスーツ型の肌着やキャミソールタイプの肌着を選ぶとよいでしょう。

赤ちゃんの快適性を第一に考えながら、見た目の美しさにも配慮するのがポイントです。

羽織もの

ベビードレスだけでも十分可愛らしいですが、羽織ものを一枚プラスするのもおすすめです。羽織ものをプラスすると、装いがいっそう華やかになるだけでなく、赤ちゃんのデリケートな体を守ることにも役立ちます。

お宮参りは屋外の神社で行われる場合が多く、季節によっては日差しが強かったり、風が吹いて肌寒く感じられたりすることもあります。そのようなときは、上品なレースや透け感のあるケープ、やわらかなニット素材のカーディガン、ボレロなどを羽織りましょう。ベビードレスのデザインを邪魔せず、高級感や特別感をプラスしてくれます。

また、洋装のベビードレスの上から、和装の祝い着(産着)を掛けるスタイルもおすすめです。内着がベビードレスになると着付けの手間が省け、和と洋のよいところを両立できます。神社での祈祷中は華やかな祝い着姿、会食では可愛らしいベビードレス姿と場面に応じた変化を楽しめるのも魅力でしょう。

帽子・スタイ(よだれかけ)・小物

洋装スタイルのお宮参りでも、和装と同様に帽子・スタイ・小物類は必需品です。これらのアイテムは、赤ちゃんの快適性と安全を守ると同時に、コーディネートの完成度を高めるアクセントにもなります。

帽子は気温の変化や直射日光の刺激などから、皮膚が薄くデリケートな赤ちゃんの頭部を守るために重要です。ベビードレスのデザインと合わせて、同じ素材やレース、刺繍が施されたおそろいのボンネットやフードを選ぶと統一感が出て愛らしい印象になります。

スタイ(よだれかけ)は、よだれやミルクの吐き戻しで、純白のベビードレスを汚さないための必須アイテムです。ドレスの雰囲気に合わせて、上品なレースをあしらったものやオーガニックコットンなどの上質な素材で作られたものを選ぶと、フォーマルな場にも馴染むでしょう。

また、寒い季節には白いソックスやおくるみを用意して防寒対策を万全にしましょう。小物もドレスに合わせて白や淡い色で統一すれば、全体のコーディネートが洗練され記念写真にも美しく残せます。

お宮参りの服装に関するQ&A

赤ちゃんの服装が決まったら、次に気になるのは一緒に参拝する家族の服装ではないでしょうか。ここでは、お宮参りの服装に関してよく寄せられる質問をまとめました。両親や祖父母、兄弟の服装マナーを解説します。

両親・祖父母は?

お宮参りにおける両親や祖父母の服装選びで大切なのは、主役である赤ちゃんと格を合わせることです。

たとえば、赤ちゃんが格式高い「白羽二重に祝い着」という伝統的な和装であれば、母親は訪問着や付け下げ、色無地といった準礼装の着物を選びます。父親はブラックスーツやダークスーツがふさわしいでしょう。祖母も母親に準じた着物、祖父も父親と同様にスーツが基本です。

一方、赤ちゃんがベビードレスなどの洋装であれば、家族も洋装でそろえましょう。母親は上品なセレモニースーツやワンピース、父親はビジネススーツ(色はネイビーやグレーなど)を着用します。

当日を安心して迎えるためにも、事前に両家で服装のテイストを話し合い、認識を合わせておくとよいでしょう。

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兄弟がいる場合は?

兄弟がいる場合のお宮参りでは、お子さんの服装にも配慮が必要です。赤ちゃんと並んだときにちぐはぐな印象にならないよう、家族全体でテイストをそろえましょう。

赤ちゃんが和装か洋装かで、兄弟の服装も変わります。無理のない範囲で、お祝いの気持ちが伝わる特別感のある装いをさせてあげると、本人にとっても良い思い出になるでしょう。

和装の場合

主役の赤ちゃんが祝い着などの和装を選んだ場合、兄弟も和装でそろえると、華やかで統一感のある家族写真を残せます。

男の子であれば、七五三で着用するような羽織袴のスタイルが格式高い装いです。羽織袴がなければ、着付けの手間が少ない着物を選ぶとよいでしょう。年齢が小さいお子さんには、着崩れしにくく動きやすい被布(ひふ)を着せるのもおすすめです。

一方、女の子が和装をする場合は、年齢に合わせて着物に帯のスタイルや、被布を着用するのが一般的です。七五三で使用した着物があれば活用するのがよいでしょう。

ただし、長時間の着物は小さなお子さんにとって負担になる可能性もあります。和装が難しい場合は、洋装のフォーマルな服装でも問題ありません。

洋装の場合

主役の赤ちゃんがベビードレスなどの洋装であれば、兄弟も洋装でそろえるのが自然です。

男の子の洋装の定番は、スーツスタイルです。黒・グレー・ネイビーなど落ち着いた色のジャケットとパンツに、白や淡いブルーのシャツを合わせると凛々しく見えます。さらに蝶ネクタイやネクタイをプラスすると、より特別感がアップします。

女の子がお宮参りで洋装をする場合は、上品なワンピースやブラウスとスカートのセットアップがおすすめです。色は白・アイボリー・淡いパステルカラーなどを選ぶとよいでしょう。派手な柄物よりも、無地や小さな刺繍、チェック柄などが清楚な印象を与えます。

子どもらしい可愛らしさを大切にしながら、フォーマルな場であることを意識し、清潔感のある装いを心がけることが大切です。

普段着じゃダメ?

お宮参りの服装に「こうでなければならない」という絶対的なルールはありません。家庭の考え方や参拝する神社の雰囲気、メンバーなどによっては、堅苦しくない普段着に近い服装を選ぶのもよいでしょう。

しかし、お宮参りは赤ちゃんが無事に生まれたことをその土地の氏神様に報告し、健やかな成長を見守ってくださるようお願いする神聖な儀式です。また、大切な節目を形に残す記念日でもあります。

そのように考えると、神様に対して失礼がなく、写真を見返したときにも「素敵な日だった」と思えるような、少しだけ改まった服装を選ぶのが望ましいでしょう。Tシャツにジーンズのようなカジュアルすぎる服装は避け、襟付きのシャツやきれいめのワンピースなど清潔感のある服装を心がけましょう。

NGな服装はある?

お宮参りにふさわしくないとされる服装はいくつかあります。お宮参りは神様へのご挨拶の場であるため、Tシャツ・ジーンズ・スウェット・サンダルなどのラフすぎる格好は避けましょう。また、神前では脱帽がマナーのため、祈祷の際には帽子は外します。同様に、サングラスも室内や祈祷中は外すのが礼儀です。

次に、肩が大きく開いたデザインや短すぎるスカート、胸元の深い服などは避け、上品で控えめな装いを心がけることも大切です。色や柄も、原色や派手な総柄は避けたほうが無難だといえます。

注意したいのが、殺生を連想させる毛皮(ファー)やアニマル柄のアイテムです。これらは神事においてタブーとされているため、使用しないようにしましょう。

レンタルはできる?

赤ちゃんの祝い着(産着)をはじめ、両親や兄弟のフォーマルウェアまで、お宮参りに必要な衣装一式をレンタルできるサービスは充実しています。購入するよりも費用を抑えられるだけでなく、クリーニングや保管の手間がかからないメリットがあります。

フォトエフィーでは、お宮参り当日の祝い着を無料でレンタルできるお得なプランをご用意しております。衣装選びの手間を省きつつ、質の良い衣装を気軽に利用できるところがポイントです。

ただし、レンタルサービスで衣装や小物は借りられても、赤ちゃんの肌に直接触れる肌着は自身で用意する必要があります。レンタルを検討する際は、どこまでがセット内容に含まれているのかも事前に確認しましょう。

お宮参りの撮影料金やメニュー・プランについては、こちらをご覧ください。

まとめ

お宮参りは赤ちゃんの健やかな成長を願う、家族にとって最初の大きなイベントです。赤ちゃんの服装には、伝統的な和装から洋装まで幅広い選択肢があります。どちらを選ぶにしても、大切なのは季節に合わせて赤ちゃんが快適に過ごせる素材やデザインを選んであげることです。

また、両親や家族の服装は主役である赤ちゃんと格を合わせ、全体の調和を意識するのがマナーです。

フォトエフィーでは、赤ちゃんの祝い着レンタルや和装・洋装衣装がセットになったお宮参りプランをご用意しております。追加オプションにてご兄弟の衣装をそろえることも可能です。お宮参りの記念撮影を検討されている方は、ぜひフォトエフィーへお気軽にお問い合わせください。

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