ニューボーンフォトとは?撮る4つのメリットを紹介
生まれたばかりの赤ちゃんの姿を写真に収める「ニューボーンフォト」が、近年多くの新米ママ・パパたちの間で注目を集めています。生後2週間前後のやわらかな肌や愛らしい寝顔、まだ珍しい表情など、この時期にしか見られない赤ちゃんの姿を芸術的に切り取る写真は、一生の宝物となります。
本記事では、ニューボーンフォトの基礎知識から撮影のメリット、注意点まで詳しく解説していきます。赤ちゃんとの大切な思い出作りのヒントとしてご活用ください。
このコラムの目次
ニューボーンフォトは、赤ちゃんが生まれてから約3週間以内に撮影する 特別な記念写真です。とくに生後7〜14日の期間がよい とされており、この時期特有のふわふわした産毛や丸まった姿勢、まだ朱色が残るやわらかな肌など、生まれたての赤ちゃんならではの特徴を写真に収められます。
ここからは、ニューボーンフォトの2つの種類について見ていきましょう。
ポーズド・ニューボーンフォトは、芸術性の高い作品を追求する撮影スタイルです。
専門のカメラマンが、赤ちゃんを優しくポージングさせながら、小物や背景を巧みに使って幻想的な一枚を創り上げていきます。新生児期特有の自然と体が丸まる特徴を活かしながら、まるで天使が舞い降りたかのような神秘的な雰囲気を表現できます。
撮影には新生児の体の特徴や安全管理に関する深い知識と、豊富な経験が不可欠です。そのため、必ず専門的な知識のあるカメラマンへ依頼しましょう。
ライフスタイル・ニューボーンフォトは、赤ちゃんとご家族の等身大の日常を切り取る撮影スタイルです。
特別な演出や凝ったポージングは行わず、ありのままの自然な表情や仕草を大切に、写真に収めていきます。使用する小物も普段から使っているおくるみやベッド、お気に入りのぬいぐるみなど、身近なものを活用します。
家族との触れ合いや授乳シーン、すやすやと眠る様子など、生まれて間もない赤ちゃんとの何気ない日常の一コマを残せるのが魅力です。飾らない自然体の雰囲気だからこそ、そのときの空気感が写真から伝わってきます。
赤ちゃんの誕生を記念に残すニューボーンフォトには、たくさんの素敵なメリットがあります。ここからは、ニューボーンフォトを撮る4つのメリットについて見ていきましょう。
新生児期は、わずか28日間しかありません。 この時期特有のやわらかな体は、まるでお母さんのお腹の中にいたときのようにくるりと丸まることができ、神秘的な雰囲気を醸し出します。
産毛に覆われたふわふわの肌や、まだ固まりきっていない手足の柔らかさ、そっと触れたくなるような儚い表情は、新生児期だけの特別な姿です。ニューボーンフォトは、一度逃してしまえば二度と撮影することのできない、かけがえのない瞬間を永遠に残せます。
出産後のママは、数時間おきの授乳やおむつ替えなど日々のお世話に追われ、赤ちゃんとゆっくり向き合う時間を持つことが難しいものです。そんななかでニューボーンフォトの撮影時間は、赤ちゃんの存在に改めて向き合える特別なひとときとなります。
優しい照明のなか、ゆったりとした雰囲気で赤ちゃんの一つひとつの仕草や表情を見つめることで「この子が私たちのもとに来てくれた」という感動を、より深く実感できます。
家族みんなで喜びを分かち合える大切な時間となるでしょう。
医療技術が進歩した現代でも出産には常にリスクがともない、ママは命がけで赤ちゃんを産み出します。
産後は心身ともに疲れ切った状態で、さらに慣れない育児に戸惑いや不安を感じることも多いものです。とくに産後うつが社会問題となっている今、精神的なケアの重要性が高まっています。
そんなとき、赤ちゃんの愛らしい寝顔や、家族で寄り添う温かな瞬間を切り取った写真は、育児に疲れたときの心の支えとなり、初心を思い出させてくれる大切な宝物となります。
また、日々の育児に追われるなかで忘れがちな「私たち家族の物語の始まり」を、優しく思い出させてくれる癒しの一枚となるでしょう。
ニューボーンフォトは、成長した子どもに贈る特別なプレゼントにもなります。
生まれたばかりの写真は、家族からどれだけ愛されて迎えられたかを実感できる素敵な贈り物です。とくに思春期など、親子関係が難しくなる時期には、生まれた時からの深い絆を再確認できる大切なコミュニケーションツールにもなるでしょう。
また、その子が将来親になったときには、自身のニューボーンフォトが新しい命の誕生を祝福する形として、世代を超えて受け継がれていくかもしれません。家族の歴史を紡ぐ大切な一枚として、末永く心に刻まれることでしょう。
さらに、兄弟姉妹がいる場合は、それぞれの赤ちゃんのときの写真を見比べることで、家族の思い出話に花を咲かせるきっかけにもなります。
赤ちゃんとママの安全を第一に考えながら撮影を行うことが、ニューボーンフォトでは何より大切です。ここでは、撮影時の環境や体調管理、カメラマンの選び方まで、しっかりと確認しておくべきポイントを詳しく解説していきます。
新生児期の赤ちゃんは、外部からの刺激に非常に敏感で、環境の変化にも大きな影響を受けやすい時期です。
撮影中の体温変化や姿勢の変更など、一つひとつの動作が赤ちゃんにとって大きな負担となる可能性があります。そのため、体調のよい日を選んで撮影することが重要です。
また、産後間もないママの心身は非常に不安定な状態にあります。十分な睡眠が取れないことによる疲労の蓄積に加え、30〜50%のママが経験するといわれる「マタニティブルー」 の影響も考慮する必要があります。
たとえニューボーンフォトの撮影可能期間が限られていても、赤ちゃんやママの体調が優れない場合は、無理をせずに延期や中止を検討することが賢明です。心身の状態が整ってから、余裕を持って撮影に臨むことが、素敵な思い出作りにつながります。
新生児の免疫システムは未熟なため、大人にとって軽症の風邪やウイルスでも、赤ちゃんにとっては深刻な症状を引き起こす可能性があります。そのため、撮影に関わるすべての人の健康管理が非常に重要となります。
撮影サービスやカメラマンを選ぶ際は、スタッフの体調管理の方針を確認することが大切です。少しでも体調不良の兆候がある場合に、躊躇なく延期や中止を提案してくれる誠実な対応ができるかどうかも、重要な選定基準となります。
また、パパや祖父母など、家族が撮影に参加する場合も、全員が万全の体調であることを確認しましょう。とくに感染症が流行している季節は、参加人数を必要最小限に抑え、密を避けた撮影環境を整えることが推奨されます。
撮影時は赤ちゃんが素肌になる機会が多いため、室内環境の整備が極めて重要です。新生児は体温調節機能が未熟で、わずかな温度変化にも敏感に反応します。そのため、部屋の温度は大人がやや暑いと感じる程度に保ち、湿度も調整することが望ましいでしょう。
エアコンの風が直接赤ちゃんに当たることは避け、フィルターの清掃も事前に行っておく必要があります。汚れたフィルターは、アレルギー反応や呼吸器系の不調を引き起こす原因となる可能性があるためです。
また、大きな窓がある場合は、カーテンやブラインドで直射日光を遮り、赤ちゃんに優しい環境を作り出すことも大切です。
SNSなどで見かける芸術的なポーズのなかには、実は赤ちゃんに大きな負担がかかるものも少なくありません。
とくにうつ伏せポーズや首に負担がかかる姿勢は、安全面で大きなリスクをともないます。プロのカメラマンは、赤ちゃんの骨格や筋肉の発達状態を理解したうえで、安全な範囲でのポージングを提案してくれるため安心です。
自宅での撮影を検討している場合は、見栄えのよさよりも赤ちゃんの安全を最優先に考え、自然な姿勢での撮影を心がけましょう。たとえば、ベッドに寝かせた状態や、パパやママに抱っこされている時の自然な表情を撮影するなど、赤ちゃんが安心できる状況での撮影がおすすめです。
思い出として残した大切な写真をSNSで共有する際は、細心の注意を払う必要があります。
赤ちゃんの裸体が写っている写真は、悪意ある第三者に悪用されるリスクがあるため、投稿は控えることが賢明です。代わりに、かわいらしい衣装を着た写真や、顔が正面を向いていない構図の写真を選びましょう。
また、写真の背景に写り込む情報にも注意が必要です。自宅の間取りや住所が特定できるような要素、病院名や施設名が分かるものなども、可能なかぎり写り込まないよう配慮が必要です。
思い出の共有と、赤ちゃんのプライバシー保護のバランスを慎重に検討しましょう。
ニューボーンフォト撮影には、通常の写真撮影とは異なる専門的なスキルと知識が必要です。
とくに、新生児の体の特徴や発達段階についての深い理解は不可欠です。カメラマンを選ぶ際は、新生児撮影の実績や安全管理に関する方針などを詳しく確認することが重要です。
日本では、生後1か月までは自宅での静養が推奨されるため、出張撮影サービスが主流となっています。しかし、まだ比較的新しい分野であるため、すべてのカメラマンが新生児の撮影に対応できるわけではありません。
撮影技術だけでなく、ベビーマッサージや新生児ケアの資格を持つカメラマン、または専門家が同伴するサービスを選ぶことで、より安全で質の高い撮影が実現できます。
ニューボーンフォトは限られた時期にしか撮影できないため、早めの予約が重要です。
出産後は、赤ちゃんのケアに追われて予約の時間を確保するのが難しくなることも多いため、妊娠中に撮影の準備を整えておくことをおすすめします。出産予定日を基準に、複数のスタジオやカメラマンに相談し、サービス内容や料金プランを比較検討しましょう。
また、入院中の撮影を希望する場合は、事前に病院側の許可を得る必要があります。産婦人科によっては院内での撮影サービスを提供している場合もあるため、出産前に確認しておきましょう。
ほかの入院中のママや赤ちゃんへの配慮も忘れずに、病院のルールに従った撮影計画を立てることが大切です。
新生児期の赤ちゃんとの思い出作りについて、多くのママ・パパが気になる疑問にお答えします。撮影のタイミングや方法、家族での撮影のコツまで、実践的なアドバイスをご紹介していきます。
ニューボーンフォトは自宅でのセルフ撮影も可能ですが、赤ちゃんの安全を最優先に考えた準備と環境づくりが不可欠です。撮影は必ず複数人で行い、赤ちゃんの安全を常に確認しながら進めましょう。
とくに新生児期は体温調節が未熟で、環境の変化に敏感な時期です。撮影場所の温度管理や清潔な撮影スペースの確保など、細やかな配慮が必要です。
また、無理なポージングは避け、赤ちゃんの自然な表情や仕草をとらえることを心がけましょう。構図や演出にこだわりすぎると、赤ちゃんの体調や機嫌を見落としがちです。
撮影の予定は柔軟に調整し、赤ちゃんのペースを第一に考えることが、素敵な思い出作りの秘訣となります。
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ニューボーンフォトをセルフで撮影する際の注意点とコツを解説
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生まれたばかりの赤ちゃんとの生活は、慣れない育児に追われ、あっという間に時が過ぎていきます。とくに初めての育児では、日々の忙しさに紛れて「撮影のタイミングを逃してしまった」「もっと撮っておけばよかった」と後悔する方が多いです。
新生児期特有のやわらかな肌や愛らしい仕草、まるで天使のような寝顔は、成長とともにみるみる変化していきます。生後1か月を過ぎると、表情や姿勢も大きく変化し、この時期ならではの神秘的な雰囲気をとらえることが難しいです。
たとえ産後で余裕がなくても、この貴重な時期の記録を残すことは、将来きっと大切な宝物となるでしょう。専門家に依頼する場合は出産前から予約を入れておくことで、産後の慌ただしい時期も安心して撮影に臨めます。
一生に一度の特別な瞬間を、ぜひ素敵な写真に残しましょう。
ニューボーンフォトの理想的な撮影時期は、生後30日までがおすすめ です。
この時期は、まだお母さんのお腹の中にいたときの面影が色濃く残っており、やわらかな体の曲線や愛らしい寝顔を印象的に写真に収められます。また、この時期は比較的眠っている時間が長く、ゆっくりと時間をかけた撮影が可能です。
生後1か月を過ぎると、赤ちゃんは徐々に目覚めている時間が長くなり 、手足も活発に動かすようになります。また、お腹の中にいたときのような自然な丸まった姿勢も取りにくくなってきます。
その意味でも、生後30日以内の撮影がベストタイミングといえるでしょう。
ただし、赤ちゃんの体調を最優先に、無理のない範囲で撮影時期を検討することが大切です。早産や低体重で生まれた赤ちゃんの場合は、医師に相談しながら適切な時期を選びましょう。
家族全員での撮影は、新しい命の誕生を祝福する特別な記念となります。
とくに上の子との撮影は、兄弟姉妹の絆の始まりを記録する貴重な機会です。初めて弟や妹に触れる瞬間の、戸惑いと優しさが混ざった表情は、何物にも代えがたい思い出となるでしょう。
ただし、撮影時は十分な安全配慮が必要です。上の子が赤ちゃんに触れる際は、必ず大人が付き添い、安全な距離を保ちながら撮影を進めましょう。
とくに2歳前後の子どもは予期せぬ行動をとることもあるため、常に目を離さない注意深い見守りが欠かせません。また、上の子の気持ちにも寄り添い、無理強いすることなく、自然な交流のなかで写真を撮りましょう。
ニューボーンフォトに対して「かわいそう」という意見が聞かれる背景には、赤ちゃんの安全への懸念があります。
とくに、SNSなどで見られる極端なポージングや過度な演出に対して、不安を感じる声が上がっています。また、赤ちゃんの意思を無視した撮影や、見た目の可愛らしさだけを追求する風潮への批判的な意見も少なくありません。
しかし、専門的な知識を持つカメラマンによる撮影では、赤ちゃんの安全と快適さを最優先に考えています。たとえば、よく見られる「おくるみに包まれたポーズ」は、実はお母さんのお腹の中の環境に近い、赤ちゃんにとって安心できる姿勢なのです。
大切なのは、赤ちゃんの気持ちに寄り添いながら、安全で自然な撮影を心がけることです。無理のないポージングと赤ちゃんのペースを尊重した撮影で、家族みんなが笑顔になれる思い出を作りましょう。
赤ちゃんの名前や誕生日を記した手作りの命名ボードは、出生記録として大切な意味を持ちます。優しい色合いの台紙に、丁寧な文字で記された情報は、年月を重ねるごとに愛着が増していく宝物となるでしょう。
また、柔らかな色合いの造花で作る小さな花冠は、撮影に華やかさを添えます。赤ちゃんの肌に優しい素材を選び、サイズも調整しながら作ることで、世界にひとつだけのオリジナル小物になるでしょう。
ニューボーンフォトは、生まれたばかりの赤ちゃんの尊い姿を写真に収める、一生に一度の特別な機会です。新生児の限られた時期にしか撮影できない貴重な写真は、家族の大切な宝物になるでしょう。
撮影にあたっては、赤ちゃんとママの体調を最優先に考え、安全で快適な環境づくりを心がけることが重要です。また、家族みんなで参加することで、新しい命の誕生を祝福する温かい時間となります。
ニューボーンフォトの撮影を考えている方は、ぜひ一度フォトエフィーまでお問合わせください。専門家による万全のサポート体制で、赤ちゃんとご家族の大切な瞬間を美しく残すお手伝いをさせていただきます。